きょうから2月ということで、各社バレンタイン商戦のPRをしかけてきました。
まずはこちら。「バレンタインポスト」。キットカットなどで有名なネスレのサービスです。
この「バレンタインポスト」は、メッセージつきの”バーチャルチョコ”をかんたんに贈りあえるサービス。自分のかわりにポストがチョコをおねだりして、バーチャルチョコを集めてくれるもの。
男性なら誰だってチョコをもらうと嬉しいものですが、そういう男性心理と、スマホコミュニケーションならではの「ゆるさ」をかけあわせたよい企画だと思います。
もちろんバズればバズるほどキットカットがPRされていく設計となっていますが、それ以上にこの企画で秀逸だなと思ったのは、バーチャルチョコをおくったりもらったりするとスコアがたまり、そのスコアに応じて「スペシャルなキットカット」と引き換えられる点。さらにそれが「キットカット ショコラトリー」という、キットカットの実店舗への送客につながっている点です。
企画じたいは誰でも気がるにゆるく遊べるものですが、実は目的は見事なまでに明確です。
キットカットは受験生向けマーケティングや「ご当地キットカット」など広報戦略のうまさが目立ちますが、どんどん攻めているなという印象を受けました。
そしてもう一つ。きょうの新聞広告に出ていたGODIVA(ゴディバ)のPRです。
もちろんながら企業広告ですのでPRとしての側面も強いと感じますが、勇気ある一歩でもあると思います。日本のバレンタイン需要を支えていると言ってもよい、義理チョコをなくそうよ、というメッセージ性のある広告だからです(そしてこの広告によって、GODIVAのブランドイメージは上がります)。
意見広告のようでもありますし、逆張り戦略のようでもあり、絶妙な立ち位置だなと感じます。いわゆる義理チョコに売り上げを依存している現実のなかで「目立つ(際立つ)」ことは間違いありません。
ネスレとゴディバ。同じバレンタインデーのPR戦略もここまで違うのか、といった印象ですが、どちらも自分たちの立ち位置をしっかり考えながら次の一手を出してきているのはさすが、といったところでしょうか。
そういえば、この会社もほんとうに自分たちの立ち位置をよくわかってますね(笑)。
さいごに、これらは企業のPR戦略の話であり、好き嫌いはあったとしても正解はありませんので念のため。
とある広告が話題のようですね(‘-‘*)
— ブラックサンダーさん(有楽製菓公式)@プレミアム義理チョコショップ (@Black_Thunder_) February 1, 2018
よそはよそ、うちはうち。
みんなちがって、みんないい。
ということで有楽製菓は引き続き「日頃の感謝を伝えるきっかけ」として義理チョコ文化を応援いたします(‘-‘*) pic.twitter.com/hWi9fd5RJL
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