最近、とても「文脈」というものに興味をもっています。
文脈といっても「文章」のことではなく、モノやサービスをどこに置くか、という「企画」と同じような意味での「文脈」です。
ぼくが主催している企画PRのオンライン勉強会でも、たびたびこの「文脈」の話題になります。
商いをしているモノやサービスは、誰でもだいたい決まっています。
ぼくのようなハンコ屋なら「はんこ」で商いをしなければいけませんし、お茶屋さんなら「お茶」で、本屋さんなら「本」で商いをしなければいけません。
何で商いをするかは制約がありますが、どんな商いをするかは制約がありません。
手前ミソですが、ぼくの会社はマイクロインタレスト(細分化した興味や関心)というものに着目し、「ねこずかん」「いぬずかん」「うさぎずかん」といったずかんシリーズを企画。事務用品でお堅いイメージが強かったはんこのイメージを変えました。
その結果、ありがたいことに「これすごく好き!」「これ欲しい!」というお客様が殺到し、2年間で累計80000本を超えるヒット商品に育てることができました。
お茶屋さんでも祇園辻利さんや中村藤吉本店さん、伊藤久右衛門さんのように「お茶を使ったスイーツ」という文脈にのせることで、たいへんなファンをつかまれています。
本屋さんでも、”泊まれる本屋”としてBOOK AND BED TOKYOさんが注目されたり、生物学や昆虫、植物学の古本やいろいろな標本がある書店が人気を博すなど、さまざまな文脈を打ち出す書店が増えてきています。
「ハンコ」「お茶」「本」といった「商いの道具」はなかなか変えることができませんが、まったく違った文脈に置いてあげることで、違ったモノやサービスに見える。そしてその魅力や斬新さ、発想の面白さに共感する人が増えて商売が広がっていく。
ありきたりなモノがあふれる時代こそ、そういった新しい価値を生みだす「文脈をつくる力」がさらに大切なものになっていくのではないでしょうか。
こちらは大阪の枚方にある遊園地「ひらかたパーク(通称ひらパー)」の「ロシアン観覧車」というアトラクション。
ひらパーのPRは文脈づくりにおいて、とても参考になります。
制約を強みにさえ変えてしまう「文脈」の力を、これでもか!というほど感じることができます。
p.s.3月17日(土)にJ-FEC様(一般財団法人日本電子商取引事業振興財団様)でPR戦略のお話をさせていただきます。この「文脈」のお話も、もう少し詳しくできればと思っています。
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