先週末、J-FEC(日本電子商取引事業振興財団)様に出番をいただき、PRの講演のために東京へ行ってきました。
「自社でできる戦略PR」というテーマでお話させていただいたのですが、ECを中心とした50名ほどの方々がお越しになり、熱心に聞き入ってくださりました。
その翌々日の月曜日に、あるコンテンツホルダーの会社さんとの商談を終えたあと、以前テレビで見たことのあった恵比寿の蕎麦屋さんで、すこし早めの夕食をいただきました。
そのお店の名前は「酒彩蕎麦 初代」。看板メニューは一風変わったこんなメニュー。
今までのカレーうどんの概念を覆すような、白いカレーうどんです。
スタバのフラペチーノを彷彿とさせる「スイーツのように見えるカレーうどん」。見た目のユニークさから、たくさんのTV番組や雑誌、WEBメディアなどで紹介されています。ちなみにクリームのように見えるのはじゃがいものムースをエスプーマで泡立てたもの。
夕方のオープン時間の17時にお店に着いたのですが、すでに数組の行列が。
お店に入ってからも次から次へとお客様が来られるのですが、ほとんどのお客様が”若い女性”。高校生ぐらいの女の子のグループも数組来ていました。
オーダーされるメニューは9割以上が「白いカレーうどん」。
いくら看板メニューとはいえ、客層と注文品のバランスが極端だな・・と思い、なにげなくネットを見てみると、ジャニーズ系アイドルの人気バラエティー番組で紹介されたもよう。
もちろん肝心のカレーうどんはじゃがいものムースがややスパイシーなカレーに溶け込んでまろやかで美味しく、スタッフの方もテキパキとされ好印象だったのですが、そもそもこの人気をお店の方はどう思われているのだろう?と考えさせられました。
PRの本質は「誰に、何を届けるか」。そしてその上で「社会とどんな関係を構築するか」。これをデザインし、実践することに他なりません。
ジャニーズ系アイドルの番組で紹介され、若い女の子が殺到している光景は「酒彩蕎麦 初代」という店名や、端正なお店の雰囲気ともやや異なる印象を受けました。
メディアを味方につけること。これはPRを考える上では欠かせません。
いかに上手にメディアを活用できるかがPRの成否を分ける、といっても過言ではありません。
ただメディアはあくまで”伝えたいことを伝えるための媒介”であり、もっとも大切なのは「自分たちが伝えたいこと」を届けたい人に届けることで社会との有機的な関係を構築することです。
見た目のインパクトとギャップで注目を集めた、スイーツのような”白いカレーうどん”。
そのメディア露出が、有機的で持続的な「お客様との関係性の耕し」につながるかは、次の打ち手にかかっているかもしれませんね。
私が主催をしている、実践をつうじてPRの本質がしっかりと学べる facebookグループを使ったオンライン講座(第二回)が8月よりスタートします(定員は先着30名様)。ご興味がありましたらぜひご一緒しましょうね。
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